MOWLAS

陸海統合地震津波火山観測網

全国を網羅する、陸域と海域を
統合した地震・津波・火山の観測網

 防災科学技術研究所(以下、防災科研)では、平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を契機として、全国の陸域において高感度地震観測網(Hi-net)、全国強震観測網(K-NET)、基盤強震観測網(KiK-net)、広帯域地震観測網(F-net)の整備・運用を行ってきました。また、16の火山において基盤的火山観測網(V-net)の整備を行い、火山活動を観測しています。
 海域においては、平成23年3月11日に発生した東日本大震災を受け、海域を震源とする地震や津波の早期検知・情報伝達などを目的として、日本海溝海底地震津波観測網(S-net)を北海道沖から房総半島沖までの海底に整備しました。加えて平成28年4月には、紀伊半島沖から室戸岬沖にかけて整備された地震・津波観測監視システム(DONET)が海洋研究開発機構より防災科研に移管されました。
 これら全国の陸域から海域までを網羅する「陸海統合地震津波火山観測網」の本格的な統合運用が平成29年11月より開始されたことを機に、その愛称を「MOWLAS」(Monitoring of Waves on Land and Seafloor:モウラス)としました。

3種類の高性能地震計

様々な地震を正確に測るために
 長さを測るのにノギスから巻き尺までいろいろな道具があるように、地震による地面の揺れ方を測る地震計にもいろいろなタイプがあります。地震動の振幅、周期の範囲はとても広く、防災科研では目的に応じて3種類の地震計を用いて観測を行っています。


3種類の高性能地震計